ヘッドカバーボルトを回帰

今回もまた取付ボルトに拘って見たいと思います。

最近ステンボルトの賛否で静かな?動きがありますが私はステン派でした。

マメに管理すればステンでも大丈夫だと思いますがキチンと出来ないユーザーも多いし

市販のステンレスネジは「錆びづらい」だけであり錆びないワケでは無いのである意味厄介ですね。

そしてなぜ?「ステンレス製のネジに交換したがるのか?」掘り下げて考えて見ると

一つは中古でレストア前の錆だらけのZ(古いバイク)を見たりイメージしたときに

せっかくキレイにしたなら今度は錆びてほしくない(厳密には錆びづらい)と願って

ステンレスパーツを好むのも当然考えるであろう一説と

もう一説はシート下のバッテリー廻りが当時バッテリーは全て開放型バッテリーで

大量のガスを発生するのでこの件も前回何度か書きましたが周辺部品の金属に

錆を急速に発生させる原因があった事でステンレス化によって錆びづらく

いつまでもキレイな中身であってほしいと願い好んだ方も多いと思われます。

しかし今はこうした部品も進化し密閉型のMF(メンテナンスフリーの略)バッテリー対応の

PAMS製のレギュレーターとガスが出ない密閉型のMFバッテリーのコンビで

シート内部の錆対策は万全であるし各パーツも普通に時々汚れを拭いて磨けば

今までの過去のZ達みたいなあの激しい錆の嵐にはならいハズなのでその辺を考えると

返って鉄ネジの方が相性で起こるネジ山内部の腐食やかじりを防止する管理は楽と思いますし

錆びた過去のZ達も即錆びたのじゃなくて数十年の歳月で錆びた事も冷静に考えるべきだと。

そして今回の場合、ネジはステン?鉄?以前にさすがに当時物まで拘りませんが

まだ純正で出るネジ(特に化粧ネジは)は純正に拘って見たいと思い純正ネジを仕入れました。

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例えばコレも私の拘りのハンドル回りですが御覧の通りステムボルトとハンドルホルダーのボルトは 純正の化粧ボルトを使われておりオリジナルが好きな方はこの様な感じで組むと思いますが カスタムが好きな方はネジを替えたり捻れ剛性を上げるためトップブリッジごと交換な~んて 志向はユーザーによって色々な意見、センスがあるのでZイヂリも面白いところではあります。
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現状のSUSネジは私が制作時PAMSにステンレスのネジを出来る限り使用して組んでもらったのですが さすがににエキゾーストのスタットボルトをステンレス製は指定しませんでした。 あそこは火に限りなく近いのでネジ山の噛み込みも起きやすいし熱が加わる事で 交換時に金属疲労が起きていて最悪根本での折れや割れも出て交換時には相当悲惨な事になる! 取付けで6mm、8mmと難易度は異なるけどマフラーのフランジが厚みのあるアルミだとこじる事が多く そういう理由で折れる時もあり出来る限り鉄で粘りのある純正品相当のものがイイ。 巷でコレをオススメする方もおりますがそれは自分が実際に使用した事があるのだろうか? よくあんな折れると厄介なモノを他人様にオススメするねぇ~と思います・・・
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今回の交換作業は画像にも書いてありますがカワサキ純正ヘッドカバーボルトM6×45×16本と イグニッションコードクランプ×4個の追加と交換やります。 鉄のキャップスクリューと悩みましたがmasaru号のコンセプトは見える所は出来るだけ 今の雰囲気を維持しつつ見えないところに最新技術を投入して行くのが面白いかな?と思い 今回は純正品に回帰させました。
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あっ~!!!写真撮る前に2本締めちったよ~! このネタ先日までの灼熱ヂゴクの中での作業だったので頭の中が溶けて来ているいるんですよねぇ~ ん~?このクランプも確か?新車装着時のモノはメッキに黒いビニールーコートが着いていたかな? まぁそこまで拘らなくていいか?~部品検索するとコイツが出てくるから今回はコレでいいです。
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しかし灼熱ヂゴクでの交換~!汗がしたたる!交換中の画像無しで勘弁して~! 交換後の1.2番と3.4番側ですがこうした熱が入る部分のネジは必ず締め付け順序と 均等なトルク管理が必要だろうからヘッド回りは熱膨張/収縮するデリケートな部分なので 不均等な締め付けトルクでも歪みも出やすいので気を付けて締めておきたい所ですね。 一度終了し後日でイイでしょう、完全に冷えたら増し締めし確認しましょう それ位に慎重にやってもイイのかな?と思いますよ。
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完成です、いかがでしょうか?オリジナルの雰囲気が出たかな? 今までタイラップで束ねてプラグギャップの向きを整えておりましたが本来の姿はコレです。 しかし!がわざわざイグニッションコードに熱伝導させてコードの劣化を熱で早めることも無いので 撮影後はまた現状と同じくヘッドに触れない様にクランプから外して引き回しておきました。
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