吸気口は綺麗に

イメージ 1

イメージ 2

今回はキャブレターに吸い込まれる空気の吸入口の話です。

皆さんの通常お乗りのバイクはエアクリーナーBOXという箱を介して
空気とガソリンが吸い込まれていますよね?

その箱の中にはホコリを取る「エアフィルター」も入っており
ホコリ、ゴミを付け綺麗な空気のみエンジン内で
混合気(空気&ガソリン)が燃焼されています。

但しこれはエンジン内に不純物を入れない様に安全と耐久性重視の構造で
この部品等を取り除きキャブレター(気化器)を大きくし
一度に入る混合気=空気とガソリンの量を入れると結果一度に入る混合気が
(量の限界も有ります)大きければ爆発エネルギーも大きく
出来るので動力(パワー)につながる。

但し、当たり前ですが燃費も悪くなり一度にノーマルより
高熱なエネルギーを出すので発熱も大きいことから金属疲労も早く
耐久性も下がり場合によりパワーの特性(出し方)で
仕様に合った乗り方も当然要求されるでしょう。

なのでビッグキャブ化は
ノーマル(技術的にラフな初心者が使っても平気なセット)より難しくなり
無知な方がこういう仕様で乗ると時にカブりノッキング等の異音をだして
エンジンを痛めてしまう事も仕様によりあると思います。

VMやCRの強制開閉式のキャブで特に加速ポンプを持たないモノは
急に全開にすれば失速してしまうので回転を探りながらスロットルを捻る
運転も時に要求されるので好みは分かれますが

大人しく走ると燃費良い事を含めFCRやTMRの方がイイと思います
フラット(スライド)バルブですからスロットル操作も軽く
加速ポンプを持つキャブレターなので急開時にもパワーが続くし
セッティングの幅も広いとされており扱いやすい特性。

ただ、セッティングも出ていないビッグキャブにハイスロットルも付けて
ガンガン捻ってる人、笑われちゃいますよね、無駄にガソリン使って
エンジンに不完全燃焼したカーボン作り壊しているって。

ノーマルではトータルバランスで良く設定されている物を
自分の好みに一度バランスを崩し整え特性を変化させてベストにする
それはそれは大変な作業と思います。

ベストを探るのに人間の感性や測定機を用いてやるのだから
なおさら困難ですね?

このキャブはCRキャブのSETは希望した時に
出来るだけ排気量に対し小径の物を使用しファンネルも短い方が
見た目は格好良いかもしれませんが長い方が低中速が主体の場合は
等長の取れる事でストリートでの扱う特性としては有利です。

コレに細目のネットを付けてますが、常に埃まみれの所を走るんじゃないので
そんな心配ないと思うしムリのない選択で上記の様な気難しさもなく
無知じゃダメですがファンネル仕様の割に比較的気楽に乗れます。

そこでメンテになるわけですが
エアクリーナーBOXとファンネルの特性のいいとこ取りを望みたい方は
パワーフィルターを好まれる方も多いと思いますが

良くゴミやホコリを吸着する反面、吸入抵抗が変わり掃除できない方は
SETも狂ったり性能低下する事から逆効果。

なのでノーマルフィルターをマメに掃除(湿式は洗浄交換)も立派な整備で
キャブのSETをどうこう語る前にファンネルの中が掃除がされてないなんて…
調子のいいチューンドバイクをいつでも楽しむ為の基本整備の一つです。


※バイクミニミニ知識

空気とガソリンの比率「空燃比」があります。
一番出力が出るのは「空気12:ガソリン1」が最高出力が出る空燃比とされ
いわゆる「カブリ症状は」は「8:1」が限界でそこより濃いモノは
ガソリンは冷却作用もある事から着火しません。

逆説で24:1以上では燃料不足で火が着く事もなく
走行中にこれ以上の空燃比は「焼き付き症状」を起こしエンジン内の
ピストンは焼き付き固着します。

それを制御するのはキャブ口径の選択に始まり
内部のジェット、ニードル(ガソリンを霧化する為に通る穴、特性を制御する棒)
SETと自分が普段関わるスロットル開度で空燃比を変える(加速する)
バイクが走るのです。