今回はニン吉のキャブOHと+「真のフルパワー化」をしました。
前回も少し吸気系の話は触れましたが今回はキャブです。
まずフロートチャンバー側からバラしました。
売り手は「簡単に掃除した」と言っておりましたが
最初から出来る限りバラして確認して洗浄や調整をして
組み直すおそうと思っておりましたから
その話しはあてにはしておりませんでした。
失望はしませんが「掃除した」とは?
どうもキャブドレンから一度燃料を抜いただけと言うことの様です。
外してみると?不純物が取りきれずに
フロートチャンバーの底に沢山溜まっておりましたので
まずは掃除して取り除きました。
お次は真のフルパワー化に必要なMJ&JNですが
この手のモノは標準でも「消耗品」だと思いますので
フルパワーの番手を探し出して注文。
比較してもらうとわかるのデスが
現状の407のMJは1.4番が♯100と2.3番が♯105でしたが
交換するモノは♯130超とかなり大径化です。
JNはテーパー角にあまり変化はなくジェット長が短いと言うことは?
全開時にジェットホルダーの穴がフルに使われる仕様になっております。
ちなみにこの手の純正JNはクリップは無く固定式で
中には社外のKitやN67のJNにワッシャーを入れて
クリップ位置を下げた事と同等にする方法もありますが
コレはあくまで純正のエアクリ2つ穴フルパワーダクト仕様)との
バランスがメーカーで実証されているので調整する必要が無く
コレで調子が悪いとしたらそれは別に問題を抱えていると私は考えますけど
他にも変更ナシのPJやPAも分解しましたが異常は見受けられませんでした。
CVKキャブですからバキューム側も大事ですよね?
バラすとスゴイですねーやはりバッチぃです・・・コレじゃーまずい
但し4気筒が良くも悪くも汚れは揃っております・・・
単独で大きく汚れている場合はそこだけが異常であるのですが
今回の場合は「経年変化」と判断します。
ダイヤフラムには各気筒に破れは無くバキュームのスライド面にも
極端で異常なキズや痩せ方でもないのでメーター通りの過走行車でない事も
推測できますよね?ココは清掃のみで再利用します。
ちなみに、このスライド面の痩せや段付き、ダイヤフラムが破けている場合は
どんなに仕上げ最後に同調を取っても揃わなかったり
バルブの貼り付き等も起き回転が落ちない
思う様にセッティングが出すことが出来ませんのでそんな時は潔く交換です。
バキュームのスプリングもついでに新品に交換しますが
このスプリングを柔らかくしてチューンする方法もございますが
私は「ある理由」でノーマルと同じモノを新品交換します。
そしてこのバキュームピストン側を組み直す時には
組み方を間違えると全開にならないので注意が必要ですね。
眠っていたり古いバイクを起こしたり過走行、不純物の異物が噛んだりとか
突然キャブ周りからガソリンが漏れちゃう原因はほとんどがコレが原因です。
フロートバルブは見た目では判断できません
今回はニン吉の場合「ノーマル苦リーナー」仕様なので
頻繁に取り外ししたくないので新品に交換しておきます。
スロットル開度1/2~全開を担うMJもフルパワー用のモノに
新品交換しておきましたが最後にコレは変だな?と思ったのは
パイロットスクリューが標準値からバラバラ・・・
1回転8/1とか2回転?1回転も?
標準値にSETされていたモノは1番のみでした。
全気筒を標準値に再調整してフロートレベルの確認では
ヘタにぢった形跡無くイイ意味「放置状態」でしたので
全て標準値で揃っておりちょっと安心しました。
ココでひと山、手がバッチィので~画像に納めませんでしたが
ノーマルエアクリ車の脱着は結構大変ですよね?
反面、スロットル&チョークワイヤー掛け等や
ダクト、インシュレーターの組み順を考えると作業も比較的安易に出来ます。
組み上がっていよいよ始動しますが
一度燃料コックをPRI(プライミング)でガソリンを
フロートに溜めてエンジンスタート!
キュキュキュキュ・・・・ん~掛からん???ダメか・・・
もう一度ON!キュキュキュどどっどどっ~~~~~~
アイドルスクリュー絞って上げてオォ~~~~っ
フォン!オォ~~~~~~~~フォン!おぉーと無事に掛かりました!
後で気が付いたんだけど・・・
この手のCVKキャブは普通コールドスタートはチョーク軽く引くんだよね?
もうCVKキャブ車はとんとご無沙汰なんで忘れてた!!!
CRの掛け方みたいにノーチョークで掛かったらスゲェ~な
始動し安定すれば電装系にも取りあえず問題は無いとも判断できますね。
吹け上がりはOH前より軽快に回るしアイドルも950rpm~1050rpmと
暖まれば安定しておりますが欲を言うと1500rpm付近から下は
まだバラ付きが大きいデスから同調作業も必要と予想しております。
他にはインシュレーターの亀裂等が起きていれば?
二次空気の吸い込みもあるだろうしエアクリ側のダクトの亀裂も
チェックしましたが現状は無く幸でしたが消耗品なので
部品が出るうちに交換しなければいけないと思っております。
この先の調整でカムチェーンテンショナーや
バランサーの調整バルブクリアランスもやるので
ヘッドカバー開けたときこの手の持病であるカムやロッカーアームの
かじり等が無ければ一段落でしょう。
しかし~今は真冬
寒いけどバイクいぢりやるととても暑い!
それだけ集中しているんですね。
あっエアクリのダクトが特に!経年変化で固い時は?
脱着にはこの手の絵ズラみたいにめくるとイイですよ
後は温めるとぐにゃぐにゃになるのでだいぶ楽にできますね。
作業内容:キャブOH&仕様変更 4H(積算時間11.5H)
使用部品:ジエツト(メイン)×4 \2,144-
:ニ-ドル(ジエツト)×4 \7,004-
:スプリング,バキユ-ム バルブ×4 \3,444-(累積合計\15,292-)