'1975 KAWASAKI Z1-B

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       今から25年以上前にカワサキの空冷4気筒車に乗り始め一度は最新型のハイパワーなバイクが出るたび憧れ追い求めておりましたが近年になって一気にバイク観が回帰してしまい辿り着いたのはカワサキ空冷4気筒の原点であるこのZ1でした。     当初は知人が新車から乗っていた昭和48年製の750RSをもらいレストアしようと考えておりましたが 今は良い時代で900CCのZ1が簡単に?手に入れる事が出来るのでZ2のレストアは後回しにして当時は見る事や乗る事も出来なかったZ1の製作、購入資金に充てました。       今では近年のバイクと簡単に比較してしまえば?特にオリジナル車の場合30年以上も前のフラッグシップ車なのでもはやクラッシックバイクであり道路事情も今とは大きく異なる事も含めパワーやタイヤサイズとブレーキ性能、フレーム設計や剛性感、ハンドリングのどれをとっても緩くて貧弱にしか感じない方も多いかもしれませんし 限界域でもシビアでメンテサイクルも短いです・・・      がっしかし!それは危険か?乗り手を刺激する乗り味か?整備するめんどくささか?楽しみか?評価は分かれるところではございますが 確かな事は30年以上前のバイク事情でこれだけ大型で高性能で高耐久、しかもこんなスタイリッシュなバイクは希であり いかにZ1が他車にはない飛び抜けた素晴らしバイクであったのかは明白で 今でも維持する事も他の旧車よりは恵まれた環境であり一部を除く純正品以外は補修部品もリプロ品を含め豊富であり入手は安易です。 このZ1は一度リプロ品や現行品を混ぜて完成させましたが再度、長い時間を掛けこだわる部分の殆んどは純正品に組み戻しました。    こうした拘り以外にもカワサキのZ系は現代的な走りや派手さに振りたいならば?その手の部品も沢山存在しますので現行車に近い性能にもなるし、レストアせず現状を維持する事に拘ることも楽しいとも思えます。  ただ、私はこのZ1に対してはこのバイクが新車当時に放っていた独特な乗り味や見た目の雰囲気を今後も色濃く残しつつ乗って行く事がZ本来の味を真から楽しんでいるのではないか?と思っておりますので 思う様に走らない部分や維持に若干の手間も好んで乗っております。  現行車には旧車にないパフォーマンスがあり 旧車には現行車では出せない味も有ると思いますので現行車に近づける様な「カスタム」ではなく 特に見た目は当時からあるやり方と人気のあったパーツを取り入れた「改造」に拘って仕上げました。    近年はお気に入りの外装色であるイエローボールに合わせ「ヨーロッパ仕様のZ1を」がテーマにして仕様変更を今だに繰り返しており オリジナル車よりだいぶ改造されている事が「見る人が見なければよくわからない」のがこのバイクのお気に入りでもあります。