ウォーターラインの点検整備

この前の自走時にエアクリーナーBOXのフタから(跨いで左側)
塗りすぎたオイルが吹き漏れてブーツが濡れたけど・・・

お次はですね、実は当日には左側だけではなく
右側にも白いモノが、ブーツにクーラントが付着しておりましたので
その辺の原因を探ってみたいと思います。

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引き上げてきた時の事を思い出して書くと なぜ?ヘッドカバーがこんなに白く汚れているのか?と思っておりました。 この手でタンクとIG/COILを外してまず見なきゃいけない所。 それは?サイドカムチェーン車の欠点でサイドスタンド停車中に水が掛かると? そのサイドカムのスプロケカーバー突起に水が塞き止められて 1番のプラグホールに水が入って溜まりプラグが水浸しになり 失火してしまうというトラブルですね。 対策品もございますが 極力ヘッドに水が掛からない様に扱うことが 大事でしょうけどニン吉にはこの通り水やLLCをかぶった形跡がありました。 売り手は「プラグも交換した」と言っておりました がっ?画像は新品が入り次第交換ネタにさせて頂きますが 1番のプラグは見事にサビでおりました。 キャブ同様にあてにしてませんでしたから失望しませんが・・・ 意外に低回転でのバラ付きは?この1番サビたプラグも原因かもしれません。
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画像の前後はご勘弁頂き、一連の配管周りを点検してみると? サーモスタット~ラジエターキャプのパイプの2ヵ所が~怪しい事! コレがヘッドカバーにクーラントをまき散らしていたのだろうし 引き上げ時にブーツに着いたクーラントはココから吹いたモノと推測されます。 他は外的な汚れでありクーラントの白い汚れは皆無でした。 そしてウォータポンプのドレンからの滲みもナシでラッキーです。 サーモスタットが80℃付近で全開なんてコレではストレス掛かる・・・ ラジエター熱をヒーターに使わないバイクは60℃有れば十分で熱いほど ヘッド(タンク下)は膨張&収縮+振動でホースバンドも弛むでしょう。 バンドは案の定錆びて増し締めしたら簡単にねじ切れましたので コレではココ一発が締まりませんから水漏れするワケだ・・・ シリコンで対策したみたいですが「永遠」じゃ無いので 増し締めと塗り直しも必要なヵ所かもしれませんね。 本体の継ぎ手の傷みがひどそうだけど軽く磨いて 塗装で再生出来そうですからこのまま使用しバンドは新品交換します。
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サーモのOリングは焼き切れて完全に再生不能、お逝きになっておりました でもこのつなぎ目からは漏れはございませんでしたので意外に優秀です。 どうせココをヤルなら?エンジン本体のウォータージャケット サーモスタット本体に計3個のOリングがあるのでその辺も一度バラして 確認しておきましょう。 案の定~本体と中継配管のOリングはダメなのか?緩みか?解りませんが 滲んでますね・・・水冷車はやることが多いけどやり甲斐はアルと思います!
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で?サーモ本体と中継配管を取り出してOリングの確認し 見た目はOKでしたが念のため交換、錆取りして塗装して組み直して そこに念のため各継ぎ手にはシリコン投入しておきます。 先ほど触れましたがまた80℃で開くサーモじゃまた水温がガ~ン! と上がるのは目に見えてますのでデカいラジエターを付ける前に 根本から構造を見直してあげましょう そして仕上げに冷えるクーラントで漏れが無き事を確認後に再度投入します。
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取りあえず水回り完成です バイクいぢりは面倒くせぇ~けど楽しいなぁ?ってどういう事? そして思うのであります。 コレ構造が「軽トラ君と一緒だな!」と。 作業内容:ウォーターラインの点検&整備、対策    4H(積算時間28H) 使用部品:リング(0),53.5MM×1 \241-     :リング(0)(コテイヨウ),25MM×1 \189-     :リング(0)×2 \357-     :サーモスタット×1        \6,090- :耐熱塗料 ツヤ有り黒200℃×1 \1,690-(累積合計\39,479-)