「人生」という名のキーを抜く

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2年前の晩秋に亡くなった伯母に続き

先日、伯父が後を追う様にこの世を去った。

享年89歳

この前も書いた通り 私が生まれる前から

「モーターサイクル」という西洋の乗り物文化がこの国に入り

日本オートバイ創成期からバイクに関わった伯父。

戦後、庶民に自転車がやっと手に届き始めた頃の時代に

メグロを始め高級バイクのセールスに従事したのは誇りであろう。

現在、この国は不景気ではあるが

一般人でも頑張れば?バイクは手の届く乗り物となったのも

先人の努力と苦労があったからこそだと伯父達には感謝したい。

生前、伯父とはフィルムカメラの事は話した記憶は沢山あるが

バイクに関しては語り合う事はさほど無く

当時 私はバイクと言ってもモーター(スポーツ)に夢中で

もっと沢山の貴重な話を聞いておけばと大変残念であります。

時の流れというか 人との接点というか

伯父の記憶が確かなうちに色々な話を聞く事が出来たならば

きっと日本バイク史の生き字引き的な話を沢山聞けたはずでした。

ただ、私自身カワサキのバイクに自然と魅かれていった事は

少なからず伯父達のメグロからの流れを受け継いだかもしれない。

「人生」という名のキーを抜き 天に旅立った伯父へ

あの世では伯母を幸せにしてやってほしいと天を仰ぎながら願う

若い頃は夢を追いかけ 時に脱線した時期もあったらしいので

もうこの世でやり残したことも無いだろうし 未練も無いだろう

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お気に入りのメグロに乗って(写真は昭和29年製モナークM3型)

キレイな お花でもキャリアに積んで伯母を早く迎えに行って!と。