ガソリンの違い

久々のなぜ?シリーズネタで
今回は「ガソリンの違い」を書いてみたいと思います。

最近また石油販売元がガソリン価格の値上げを発表しました・・・
マイカーを所持している方は燃費を気にしながらの運転をしている
そんな方もいるでしょうね? 

ハイオクはレギュラーより1㍑\10-以上高いこともあって
少しでも安いスタンドを選ぶ方もいる。

でも?なぜか?バイクになると趣味性がヒジョ~に高くなり
特にエンジンをイヂル方々は「燃料はチューニングパーツの一つである」
By POPヨシムラWith共石SietGP-1(古いな?)

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  ところで?ハイオクガソリンとレギュラーガソリンはどう違うのだろうか。 値段も高い!なんとなく高級だということはわかるが具体的にどう違うのか? 少し車に詳しい人なら「オクタン価が違う」位の事は答えるだろうが 高い(ハイ)オクタン価ガソリンを略してハイオクガソリン その認識は正しいですが では?その「オクタン価」とは何か?と問われるとどうでしょう? 答えられますが?「私の解る範囲」でお答えしますが そのオクタン価の正体を明かす前に最初に上質なガソリンとは何か? ということについて考えてみたいのですが ガソリンの役目は「燃焼」が得られる事、それは解りますよね? そこに競技や仕事で使う方々は恐らくガソリンの銘柄にも 拘る方もいるでしょう。 業界人は知っているでしょうけど 厳密には出力重視の銘柄と環境重視の燃料もあるのだから。 ガソリンの良し悪しは「いかに安定して燃えるか」ということを 指標化したのが「オクタン価」と呼ばれる数値であって オクタン価が高いとは何が良いのか?を語る前に 先に覚えて頂きたいのはココでの「オクタン」とは一体なにか?を 覚えてほしいのですが ガソリンに実際に含まれる物質で炭素と水素の化合物 すなわち炭化水素で化学式はC8H18化学式からも鉱物の専門家から見れば 極めて燃焼しやすい物質の呼び名がオクタンです。 そしてオクタン価はガソリン中に含まれる「イソオクタン」を基準としており ココで言うイソオクタンは安定して燃焼する為にガソリンに含まれる 成分の割合でコレが大きい方がよいガソリンの指標なのですが 耐ノッキング性能が低いオクタン物質なので ガソリン中にイソオクタンが多く含まれていると オクタン価は下がるという理屈になります。 ※ここでもう一つ覚えてほしいのは「ノッキング」とは?です。 不適切な条件が重なると燃料の異常燃焼や自然着火(デトネーション)の事で ガソリン(点火時期)で抑制し耐ノッキング性能と指標化されております。 一般的なノッキングの症状とは? ホレ!例えば失速時にずぼら運転して高いギアでアクセルだけ開けていると エンジンから「カリカリ」と悲鳴音が出ますよね? それがノッキング状態なのですがあの状態は ヘタすると数千㌔走った時と同じくらいエンジンを痛めている エンジンを大事に維持したいなら?失速したらシフトダウンして下さい! インジェクション車のクルマの場合はその現象を抑える ノックセンサーというモノが付いており点火をカットしますが 私が知る範囲ではバイクにはセンサーは無く この様な運転を続ければ相当なダメージをエンジンに与えているので 絶対やめることが望ましいでしょう。 このノッキングの状況をいかに減らすか?も ガソリンに求められる高いオクタン価のガソリンのクオリティの一部で JIS規格(日本工業規格)でハイオクガソリンのオクタン価は96以上は基準値で スタンドで販売されているものは98~100でレギュラーは90~96です。
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お次は、日本国内でのハイオクガソリンのオクタン価が100前後で レギュラーガソリン指定のバイクにハイオクを入れたら 性能や燃費は向上するのだろうか? コレは巷で賛否両論だが基本的にレギュラー車は レギュラーガソリンを入れた時に最適のパフォーマンスを発揮する様に 設計&製造されておりエンジンや点火時期の仕様が違うハズで ハイオクガソリンの性能をフルに発揮させるには? ガソリンをプラグで着火させる点火タイミングがハイオクに合う 燃調&点火タイミングを制御する機能を(調整)を必要とする為 上記の条件に対応出来ない、またはしないバイクは 任意に再SETしなければ?ハイオクガソリンの性能をフルに発揮出来ないので 用途によっては性能が下がるどころか場合によっては 調子が悪くなり燃費が下がってしまう可能性も起きる場合もある。 反面、大排気量のクルマなど一部の車種では ハイオクを入れると燃費が上がるという事もありENEOSヴィーゴなどは レギュラー車にハイオクを入れても問題ないと公式見解を出してますが コレは洗浄剤、摩擦調整剤がレギュラー車にも効用があるという理由と 「個人的には」思います。 それと燃料の種類の調整機能を持った車両の場合で 特にインジェクション+コンピュータ制御で点火タイミングマップや 燃調を変更可能なモノはハイオクガソリン対応は安易に可能だろうし キャブレター車でも例えば私のカワサキZ系は DYNA2000やASウオタニ等の点火タイミング(マップを)を任意に変更可能な ユニット装着車の場合はパワーUPは望めるし 上記の通りノッキングセンサーを持たないことから 燃料指定を守らないと自らバイクを傷めながら乗る事になるので 指定燃料を給油をすべきでしょう。 更にピストン圧縮比の高い(10.0:1以上)のモノに変更したり 吸排気のオーバラップの大きいハイカムでバルタイを取れば 必然的にハイオクガソリン使用が望ましいいや指定となるので 指定燃料を守らなければエンジンを壊してしまうでしょう。 では?別のケースで ハイオク仕様車にレギュラーを入れたらどうなるのか? 現行車でインジェクション+フェールコンピューターは O2センサーやノックセンサーが新車はほぼ100%装着せれている事から 自動車の場合は上記に書いたとおりで点火時期の変更可能な機構が 組み込まれてあれば実害はないようになっているので カタログ上ハイオク(プレミアムガソリン指定)でも レギュラーを入れる事も「想定済み」であり問題なく走りますが それと引き替えに出力の10%程度の低下もあるとされており 最大のパフォーマンスは得られませんから原則は指定燃料を守りましょう。 また、話は乗り方になりますけど エンジン内部が市街地での低回転ばかりの走行をしていると 特にキャブレター車で高回転重視にSETされたバイクは 低速時でのガソリンの流量(空燃比)を完璧に制御することが困難の為 どうしても濃いめになりエンジン温度もさほど上がら無い事も悪循環ですから 不完全燃焼気味=エンジン内部はカーボン(煤)が溜まりがちになりますから そう言うときには時には常識的な速度でエンジン温度を維持する巡航ば効果的。 こういう事はありませんか? 一般道で吹け上がりとか何処かモワッとしたトロいエンジンも 高速道路巡航後に一般道を走るといつもより軽快に走る事が。 一度着いたカーボンは完全除去は未分解では不可能ですが アレはまさにエンジンオイルや冷却水温度を高温持続した結果 出力も安定が望めるので同時に燃焼室のくすぶった カーボンもある程度は除去され元気なエンジンな状態になっている状態でしょう。 あっちなみに高速路等で エンジン温度を上げる為に6速全開とかそんな事しなくてもいいんですよ… バイクによっては300Km/h出ますからそんなことはしてはいけません。 巡航モードに入ればスロットル量は少ないでしょ? あの極小な開度で常識的な高速道路の速度で ツーリングがてら巡航すれば十分です。 反面どうしても極低速走行でも粘りを出し、なおエンジン内の汚れを抑えたい そんな場合は用途時に応じてハイオクガソリンを使用していれば 条件が合った時のみ良い結果と比較的安定し燃調を助ける効果はあると思い 用途に応じ試して見ることもアリでしょう。 ただ上記のように拘り高価な燃料を入れた結果 大差が無ければ自分の用途には必要が無いと言う事なので 拘りの領域でもあるかも知れませんが。。。 無用に高いガソリンは不要でしょうね? 話をまとめれば? ハイオク仕様車にせよレギュラー仕様車にせよ エンジンの点火タイミングや圧縮比、燃焼室形状も含め ハイオクガソリンに対応できまたは見直す事をしない限り 「メーカー指定燃料がベストである」のが一般的な見方であり 点火タイミングの仕様変更が出来る機構の無いモノや その手のチューニングをしないレギュラー仕様のノーマル車は 指定燃料を使うのが無難です、単純に最近は燃料が高いでしょ? しつこいけど二倍出力が上がるわけではないので そんなに高い燃料を入れる事も無いと私は思います。 後はあくまでユーザーの拘りって所でしょうか。。。