未来予想図(250ネタ記念特集!?)
この画像は昭和40年代のバイク事情です。 あっ!若い方は勘違いしないで下さい!道路交通法が当時と現在は違いますからね。 ヘルメット着用の法制化は 昭和40年 高速道路などでの二輪車運転時の着用努力義務規定。 昭和47年 自二車運転(同乗者)に最高速40Km/hを超える道路で着用義務化(罰則等なし) 昭和50年 自動二輪車乗員(51cc以上)の着用義務違反に反則点数1点(政令指定道路区間)付加 昭和53年 すべての道路に対するヘルメット着用が義務化。同時に原付車にも着用の努力義務化。 昭和61年 50cc以下の原付車へのヘルメット着用が義務化。反則点数1点。 この時代で画像にも映るカワサキマッハⅢで死亡事故多発も 当時を知る方には有名なお話しですね。 そして時代は21世紀!ここに来るライダーは比較的旧型のバイクを好む? 傾向が強いと思われますがこの先数十年歳月が流れると こういう絵ズラになるんでしょうね?時代の一ページとしてね。 ただ大きく違うのはこのバイク達が当時新車の絵ズラと30年以上経った今 再生し新車(それ以上)のコンディションを取り返し21世紀に時を刻み続けるバイク達であり 今置かれている立場は大きな違いで30年の歳月は一言では語り尽くせないでしょう この先古いバイクを大事にして行けば永遠に自分と共にヤレて行きながら時を刻み乗れると 信じたいのですがここ数年で行政も古いモノにも法の網をかけ始めてきましたね・・・ その辺の事を先日調べてましたが特に排気ガスの法令改正を調べましたがこういう事です。 今回世界で一番厳しい2007年規制の新しい二輪の排出ガス規制について 触れておきたいと思いますが 「道路運送車両の保安基準の定める告示(平成14.7.15国土交通省告示第619号)等の一部改正」 というもので規制名称も開始が複数年にわたるためそれぞれ 「平成18年規制」「平成19年規制」「平成20年規制」と呼びづらいここではまとめて 仮に「2007年規制」と呼ぶことにしましょう。 以前に施行された大きな二輪の排出ガス規制としては「平成10・11年規制」ですが このときに2ストロークバイク(2ストレプリカや250のモトクロス車)が ほとんど姿を消しましたが今回の2007年規制はそれよりはるかに厳しい事なのですよ!!! この規制のきっかけになった環境省・中央環境審議会の六次答申で HC(炭化水素)抑制が主な狙いらしくCO(一酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)の規制も 当然厳しくなっておりコレは欧州などの規制値(Euro3かな?)を超え 世界でもっとも厳しいレベルの規制で HCは2.0g/kmから0.3g/kmへと85%減(125cc以上)COは13g/kmから2g/kmへ 85%減の規制値になっております。 他に規制にも騒音規制を含め様々な規制があるのですが 「新車規制」は車両認定時(新規型式登録)にクリアすべきでエンドユーザーに関係はなく 「使用過程車両規制」という規制が肝心なのですが車検時はコレにクリアすべきなのですが 2007年規制の開始は初めに原付(50cc以下)や250ccクラスの新型車はすでに スタートしておりますが251CC~上の車両は2007年からの 継続生産車は1年弱の猶予があると思われますが 国内で販売される全モデルが2007年規制の対応車両になるのも遠いことではないでしょう。 逆説で「すでに販売されている車両や現在乗っているバイクがいきなり乗れなくなる」 ということはまずないですね、段階的な猶予があるのでその車両が発売されていたときの 規制をクリアしていれば「現状は」今後も車検も通りますが 一番恐ろしいのは「2007年規制以前のモデルは乗ってはいけない!」という 法制化の可能性は今後ゼロというワケではないと言う事で怖いですね・・・ (中国やインドの経済発展の地球温暖化で加速?) 上の話しを総合すると車体構造だけではなく環境保全にも不利な旧車達は エンジンの基本設計も環境を配慮する発想も無く特に排気量の大きいバイクの排ガスへの 対応の一番のネックは「空冷式」(スズキGT750は水冷でも2スト・・・)と言う事ですよね。 空冷は字の通りどうしても冷却を走行風を主に冷却するので変化に左右されやすく その変化を燃調で(ガソリンは燃焼と同時に冷却(洗浄)している)冷やす事を頼るので 速度0Km/h(アイドリング)~最高速度まで柔軟に理想的にコントロールするには? いつも書いておりますがラジエター+サーモスタット+電動ファンで 細かく制御できる水冷式が当然有利と結論が出ますよね・・・ それじゃ~空冷バイクが全部ダメか?と言えばそうでもなく 水冷車よりシンプルで軽量設計できることシンプルで部品点数が少ない=故障率も低く抑える 生産(ランニング)コストも低く抑える事もであり 何よりエンジンのデザインも各モデルが個性的で機能美を感じる事もあるので なんとか私は次世代にも残ってほしいですよ。 バイク史からもさかのぼるとさすがに創世記のサイドバルブエンジンは今回は別に置いておき 最初は高出力車=2サイクルエンジン主体である事も事実であり当然排気ガスなんて 重要じゃ無くて後にホンダを代表する4サイクルが環境面でも有利になりましたが 初めは燃料供給方法もタレ流しの自然落下の燃料コックに+強制開閉式キャブから始まり その後の過渡期で環境+燃費+使いやすさで負圧式コック(キャブ)になり数十年を 過ごして来ましたがここ数年でキャタライザー(触媒)付きもあり排気ガスを浄化する車両も 増え環境対策をしております。 そこで今回はこの'2007年規制の更に厳しい基準に対応すべく空冷車でも生き残りを賭けて 最近ヤマハXJR1300(空冷)もインジェクション化され新発売されましたが 同クラスのホンダCB1300は今回NewXJR1300の全ての機構が既に付いていることから 技術的な総合性能はビックネイキットクラスでは群を抜いていると思いますよ ホンダブランドの安心感とネームバリューも手伝いその証拠に誕生からもう 10年近く経つのに販売は今も常にNo1ですSBが出たからではなくやはり 購買層に訴えるモノがあるからだと思います。 スズキのバンディット1200(油冷機)がファイナルを迎え生産中止となった事も記憶に新しく カワサキのゼファー750,1100も同様に延命策は採らずに今年でファイナルとなり残念という反面 イイ意味で水冷インジェクションの全クラスの新設計のネイキッドが出るのでは?と あのデザインに最新メカを満載したら販売もまだまだいけるのでは?と思います。 まぁホンダの二番煎じはしたく無いのはカワサキ党員の私は痛いほど解りますがね 商品が売れてこそメーカーは経営が成り立つのでZZR1400以外の他モデルが ライバルと比較し売れているとは思えませんのでそういうスマッシュヒットを期待しております。 それにからめ今月のMr-Bike(BGじゃないよ)を読んでいたら白黒1ページに'07モデルの カワサキエストレアと250TRにインジェクションが規制に対応すべくインジェクション化された 記事が書いてありましたが記事内容によると インジェクション化と排気ポートに新規導入した排出ガスを再燃焼させる 「KCA」と炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)の無害化を促進する「ハニカム触媒」を組み合わせた 「KLEEN」を搭載し排気騒音の低減の両立を図るパワーユニットとして再度見直しされたとの事。 メカ好きな方は少し掘り下げてカワサキにこのインジェクションシステムを 納入している部品メーカー(株)ミクニのHPにこの名称 「iBeat」http://www.mikuni.co.jp/j/ibeat/index.html で 詳細を掲載されておりますのでメカ好きの方はお暇な時に見て下さい 今までのインジェクションよりシンプル且つよ~く考えて設計されておりますよ。 この製品は日刊工業新聞「第2回モノづくり部品大賞」(後援=経済産業省、日本商工会議所) http://www.nikkan.co.jp/port/05buhin/jidosya_mikuni.html で自動車部品賞を受賞です。 この先Z1も今後乗り続ける方向性の一つに触媒と騒音対応の集合管?消音ムリか?2本だしか? +インジェクションが定番カスタムな~んて時代が来るカモしれませんね?ピン!と来ない・・・ さぁ~あなたのバイクの未来予想図はちゃんと頭の中で描かれておりますか?