ShakeDown By ClassicFighter

富士スピードウェイFISCO)の走行会に行ってきました。
この日は天候は曇りで気温は16℃前後で天気が微妙でしたが
FISCOの本コースなんて走る機会はなかなか無いし
来年はFISCOでもF1を開催されるし「ネタ的」にF1が走る前に先に
走っておきたい!と思ったワケです。

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東名で行きますが朝の軽い渋滞で厚木まで混んでおりましたので そのままFISCOに入り現地でお仲間と合流しようと思ってましたが R246のコンビニで偶然会ってそこからみんなで行きました。 ココAパドックでは自走車だけじゃなく ナンバーナシのレーサーも含め積載車から下ろして全車集合です。
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午前中にブリーフィングを行いましたが今回は参加台数ひと枠40台以上と多め。 転倒はもちろんラインのクロス、インをさす事は明らかな速度差で無い限り 原則禁止との話で要は前車が明らかに何らかのトラブルや技量,性能差が無い限り 追い越しはナシというローカルルールで。 特にFISCOの本コースの見せ場は?最終のパナソニックコーナー~1コーナーの 速度も1000スーパースポーツクラスは上手い方は300Km/h近くまで乗せますから ブレーキングポイントを間違えてるとオーバーランしたり 相手の挙動を読み間違えば大クラッシュするので気を抜けません しかし私のZ1は速度が乗っても200Km/h位が限度だろうから 100Km/h差だね・・・大丈夫か?ちょっと気を付けないといけませんね。
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まず出走前にゼッケンを貼り燈火類に転倒時の飛散防止のテーピング ミラーも外し今回私のクラスは体験走行じゃ無いのでタイム計測器を装着して 「車検」に通しますが、ここでのセッティングは特に空気圧は1名乗車時の 空気圧でのアタックが望ましいので私は今回、前後2.0KgSETで走りますが 後は今日のローカルルールに従うのみです。 なおサーキットのお行儀として「パンク修復歴のあるタイヤ」は使用不可です サーキットは摩擦が大きい舗装がされタイヤ内圧が通常走行より高く上がるので 最悪そこからバースト(破裂)を起こす事から禁じられております。 それと画像のRフェンダーに白い容器が付いておりますが ブリザーパイプ(ブローバイガスの大気解放するパイプ)を サーキットではそれにオイル分を含んで吹く事を防ぐために キャッチタンクを着ける事が必要ですが 私はサーキット走行事のみ使用なので暫定でポリ箱をもらい小加工し (コレも昔は今は無き250mlサイズのコカコーラの缶ね)車検ですが Z系の場合構造上吹き出すことは有りませんがルールなので装着。 車検で1000スーパースポーツ軍団達に 「へぇ~これで走るんですか?カッコいいですね!」と皆さんカワサキ空冷車に 少し興味があるらしく突っ込んだ質問もかなりされ質問やご意見など 色々とございましたがその手の雑誌読み過ぎじゃありませんかね? 最近のZカスタムに逆行?と言うか これが昔ながらの改造した範囲いっぱいのいじり方ですので 速くないけど限界が出やすいからやり甲斐はある。 ただ乾燥重量で集合マフラーにしても200Kg以上有るから 170Kg台のSS軍団の軽さに21世紀的な進化を感じずにはいられませんね。
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車検順番が来て計測器の装着位置は変更して他は問題なく通りました。 今回の参加車両でネイキッドは私のを含め数台で現行車フルカスタム車も多く 明らかな時代差を感じるバイクは私だけ。 比較しちゃえば? ブレーキ一つでも現行車は4か4POTのキャリパー+大径フローティングだし 私のは純正の鉄製リジットマウントの純正Wディスクローターと 2POTのAPロッキードキャリパー… でもね、昔はコレしかないんだよ! パッドはノーマルより若干イイ物付いてるけど・・・ 今のサーキットスペックにはほど遠いですね。 現行1000SS車ならタイヤも後輪一つ比較しても相手は180(190)/50偏平で 前後17インチラジアルでしかも食い付くソフトを選ぶ事も出来きるけど 私はチューブ入りでしかもバイアスのTT-100GP130/80偏平で前19/後ろ18・・・ スポークホイルでしょ?私はこれが普通ですが他人様が比較すれば サーキットではクラッシックカー扱いです!!! パワーだって現行SSじゃ後輪出力160PS以上! コッチは100PSチョイ・・・そしてバイクの醍醐味バンク性能の要 車体もサーキットで肝心な車体がスイングアーム含め相手はモノコックしょ? カミソリの様な挙動に対しZ系は30年前の細い鉄パイプフレーム・・・ でもね、これもZカスタム事情で論議を交わすことが多いですが 私は「補強ナシ」でサーキットへShakeDown。 Z1に今以上の車体やパワーが必要か?と言うと私はあっさり「No!!!」です。 タイムを出して走るなら潔く最新型のZX-10Rを買いますし あくまでコレは私の主観であって 他のZユーザーさんでも後輪出力130PSオーバーや現行車並みの車体剛性と タイヤを再SETしたZを好む方を否定しているのでは無いのでお間違えなく それも一つのスタイル良いと思いますし、このやり方が私のスタイルですから。 「30年前のバイクでもサーキット走れますよ!」が今回のテーマです。
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出走前にインタビューを受けましたが「サーキットの醍醐味とは?」と 聞かれましたが「全て公道とは別世界!」と応えておきましたが 後に解ったのですがコレは主催者のプロモーションビデオ製作に使うための VTR撮影でした。
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パドックから入りピットロードに並び先導付きで レコードラインを元WGPチャンプと国際A級レーサーに1Lap先導車付きで パレードラン後に2Lapいよいよアタックが始まりました! 各ギアきっちり回して各コーナーGが大きくかかるので 車体はぐ~っと激しくしなります。 この辺は現行車でサーキット走行する事とは大きく異なり さすがに30年以上前のバイクです。 補強ナシは大きなアクションを起こしすぎれば タイヤやフォーク、サスも全て限界が即出ますのでこじらずに 滑らかに速度を乗せて行く必要があります。 100Rからヘアピンに入りそしてダンッロップ、3、ネッツ(ココは難しぃ)と 最終のパナソニックコーナーへアプローチし速度を乗せて行きますが ギヤー比がノーマル相当なのでコントロールタワー前では既に 5速9000rpm(レッドゾーン入口)メーター読みで180Km/hまで吹け切り その後許容範囲の10000rpmまで回してキープして1コーナーへフルブレーキです。 今回はコイツの性能を探りつつ、まずは150mポスト越えた所から 大きなマージンをといブレーキングポイントを手前にし シフトダウンして行きますがZ1の場合1速はギア比が離れていますので Rタイヤが跳ねない様に意識しながらブレーキもコントロールし 1コーナーにアプローチしますがバックトルクリミッターなんて 当然無いので極端に回転が合わなければ車体ごと振られて飛ぶでしょうね。 1コーナーをクリアしスロットルを車体のしなりと合わせながら 探りじわ~っとスロットルを開け車体を起こしながら次の コカコーラコーナーまで全開で向かいます。 このペースで各コーナーで若干車体が暴れが出る程度のペースで行けば そこそこは行けるかな?と予想しつつ「もう少しペース上げるか?」と 思っていた矢先に最終のパナソニックに修羅場が!!! 2台転倒一人仰向けで寝てるでは無いか! こういうとき判断のバラツキは恐ろしい事なりますよね? 速やかにかわし次のボックスのオフィシャルの振る旗の色を見ることが 正しいのですが一般道の事故の見物渋滞と同じ状態が起きておりました・・・ 後続はみんな全開で飛び込んで来るので急ブレーキを余儀なされますが 左手を挙げて徐行を後続車に促しつつ現場をパスしその後1Lap出来ましたが 最終コーナーを立ち上がるとコントロールラインが赤ランプ点滅の 競技中止のサインを見てエスケープゾーンへ・・・不完全燃焼の1本目が終了。 サーキットはもし死亡してもここは警察不介入の場所ですからお互い ブリーフィングで決めた事をこのまま厳守して走らないと峠の真っ白状態じゃ 相手に迷惑を掛けてしまうので速さのみサーキットのマネをしがちですが 高速での安全を追求する事でもいい見本ですよね。 お次2本目 体験走行枠の終了後、私達の2本目がスタートしますが 主催者と参加者の相違が出たらしく上級者と混走となり(先導車は例外) タイム差は大丈夫?と思いましたが案の定ヤバい・・・混走で? 上級クラス(最後尾でもLapは2'15位か?)の1000SS軍団との速度差で 追突されてもマズイのでラインにのせる事は遠慮がちに走りましたが コイツが少なくともメインストレートで250Km位まで伸びればね・・・ サーキットじゃエンジンモワァ~で車体グニャ~んでも コイツは公道で走りやすい様に考えてオーダーして組んでもらったので SETはコレでいいんです。 チェッカー後はSlowDownしメカ好きmasaruのエンジンへの気配りで 6000rpm以下でさ~っと軽く流して最終コーナーで速度とエンジン温度を整え エスケープゾーンからAバドック裏に滑り込みダラダラ回さずスパッ!と 止めるのでありました。 やはりサーキットを走る事は緊張の中にある快感であり楽しいし やり甲斐はあるステージで今回は現代風のカスタムをせず満足でした。 結果2'30すら切れませんでしたが数十年ぶりにいきなり走って コレくらい出ればヨシとしておきましょうね。 条件が揃わずタイムが出なかった他のライダーの方に対しても 栄誉をたたえる事がモータースポーツの基本でありサーキットに下りる勇気は 峠で走るより遙かに意義があると私は信じたい! 私も大昔は2,4輪でココ周辺の走り屋気取りでしたがそんなことイイ歳して 語っているのも恥ずかしいですよ、だからサーキットってイイ! ココで速く走れば褒められるけど公道は怒られるでしょ? 当たり前の話だけど解ってないのが多い、20歳どころか30、40歳過ぎて 子持ちでもそんな事を言ったりやったりしているのがいるのが情けないです。
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閉会式も終わり日没前には帰りたいのでサッサとFISCOを出て R246を上り大井松田I.Cから高速で帰り何台か一緒に走った1000SSさんが 手を挙げて走り去って行きましたが公道に出たらCoolDownしないと危ないよ!と 手を振り返しました。 家に帰りバンクで擦ると予想してあった箇所を予め替えてサーキットに 下ろしましたのでmasaru号街乗り仕様にまた戻しましたが タイヤだけは戻りませんねちょっとタレ気味ですが・・・