レイダウン

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レイダウン=訳せば?横にするですが
バイクでいうレイダウンとはリアサスペンションを寝かせ着ける事を言いますが

レイダウンのお話を書く前に触れておかなければならないのは
サスペンションの取付角度が特に古いバイクの場合
メーカーでの設定は2人乗りを前提と考えられている為に
サスペンションは取付角度が直立状態に近くかなり立ち気味になっている事。

ここで1枚目と2枚目のサスペンション上部の取付位置が
違うとお気付きと思いますが画像2枚目のノーマルでも良いのですが
1人乗りの場合サスを寝かして取り付けた方が
サスペンションの動きが初期段階から良くなり路面にタイヤが良く追従するので
前に出るトラクション向上などの効果が期待できるとされております。

乗った感じは?初期は動く事から柔らかく路面からの入力が大きくなり
コイルの巻き方が不均等な事からサスが沈み込んだ時に
ストロークしてくると奥で硬くなって踏ん張る効果もあります。

ちなみに1970時代のバイクは改造パーツの代表格のサス
KONIやKYB等が主流でしたが
今見ればバイクのフレームへの取付角度やレイアウト、道路事情や用途
コスト等の配慮の関係上サスペンションが必要最小限の小容量で

固いスプリング=固い事でダイレクト感が強くなり安定して走る
そんな錯覚を起こしていただけで特にダンパーの小容量を
固いスプリングでごまかして本来の積極的な動きを
逆に規制してしまっていた?のかなとも思えます。

現在のアフターパーツは2輪や4輪の車高調整や減衰力の
変更の出来るモノも有り一昔前とだいぶ違い、サーキットOKのモノも多く
かなり本格派であると同時に高級化しつつありますが

街乗りで飛ばす程度で必要かは私には不明です・・・
画像のサスペンションはノーマルと比較してコイルスプリングの
線径やダンパーのケースの太さも2回りは太い大容量
倒立タイプでレイダウン加工されておりますがノーマル車とは違います。

またレイダウンを行う場合はサスの剛性が高く無ければ無意味
キチンと動かない事もあるでしょう。

キチンとしたSETは違和感なくスムーズに走るだろうし
マッチングが悪いサスを取付けた場合は「違和感をかばう様な走り方」になる。

基準値はおよそほぼ同じでBestは自分自身がバイクに乗りその状態が
いいのか?悪いのか?正しく判断出来る力が無ければ
どう調整すれば自分の理想に近づくか?Bestへは永遠にたどり着きません。

それぞれの好みなので異論は無いですが
無知な初心者や購買力のある中高年層に高く無意味なモノを売りつけ
カスタムを勧める雑誌記事やショップの近年カスタム事情には
申し訳ないですが個人的には抵抗があります。

お勧めは一度、各ライダーがノーマルの範囲で自分に合う調整をして
ある程度距離と時間を乗り「もう少しここが」と感じてから
初めて安全で確かなカスタムパーツを装着=機能美と乗りやすさを
加えるのも遅くは無いハズです。

でもどうしても見た目を派手めに個性を出したいのであれば?
せめて「部品を換えた事で乗りづらくなる」みたいな事は絶対やめましょう
単純にバイクが転倒したら危険です。

※この画像のサスのプリロードは私の場合かかり過ぎで現在はこの半分です。
それと現行車の2本サス車は1人乗り想定の傾向が強く、初めから寝ているハズで
高荷重時にはどうしても左右で動きが異なってしまう2本サスより
高剛性のスイングアーム+1本のモノサスが優位という事も付け加えておきます。