それぞれのこだわり
昨日ご近所をバイクでちょっと回りたくなり寒い中乗っていたら「同じ臭い」のバイクが後ろから来ました。
最初は私の後ろに止まっていたのですが２度目の信号で並び止まりました。
私をチラッと見て次の信号の青で彼はスピードを上げ走ったんですが私は一度距離を開けた後
抜き返したんですね。そうしたら次の信号で彼が声をかけて来ました。
彼：「速いっすね～そのＺ供
私：「ん～仕上げたばかりだから調子が良いよ～」
彼：「ちょっと見せて下さいよ～急がなきゃイイすっか～」
私：「あぁいいよ～」
次のコーシーの自販機前で止まりここで彼は「バイクの自慢大会」が始めたのであります･･･｡
彼：「俺のＺ凝??を全部集めてカスタムしたんすよ～」
私：「あ～そ～凄いね～！もう当時の部品も無いから大変だったでしょ～？」
彼：「当時のハヤシのキャストに当時物ヨシムラ集合でBEETで決めてあるからもうサイコ～すよ～」
私：「当時物ね～確かにこんなのあったよね高くてねなかなか手が出ないモノだったんだろうね？」
彼：「そ～っすよハヤシなんて●●万円したんすよ～」
私：「え～そんなするの～今チューブレスのでたけどアレじゃダメなの～？」
彼：「あんなのダサくて履けませんよこの刻印が違うから」
私：「でも～このキャスト重いよねパワー食われない？」
彼：「カッコいいからもう最高っすよ！」
私：「そうなんだ～ならいい感じなんだね･･･？で！これ幾らかかったの？」
彼：「だいたい●●●万ですね！」
私：「え～！俺のより金かかってんじゃんスゲェ～な！相当好きなんだね？ところで歳は今いくつ？」
彼：「今●●歳です」
私：「俺とひと回り位違うんだ」
彼：「そうなんすか！若いすね～？（私は童顔じゃ無いけど顔つきと体型は学生時代とあまり変化無し）」
私：「まぁ～ね～アリガト～！」
その後彼を見送り同じバイクに乗りながら拘りがこんなにも違うバイクも珍しいな～と思いました。
その当時のパーツがちゃんと効果が出ているかは別に彼の拘りＺ兇六筍抬気茲蝓屮侫襯僖錙次廚任靴拭
更に彼は私のバイクを７５０のエンブレムのみ見てＺ供750CC）と最後まで疑わずその場を後にしました。
彼の「当時物」の解釈は当時Ｚ供CAROL、矢沢好き、COOLS、暴走族らしいです。
今で言うZX-12Rの様に走り屋が乗っていたことは知らない見たいですが当時は大半は新車を買えた人は
学生でムリするか金持ちや走り屋が乗っていたし私の仕様が当時あったら相当なチューン車であり
確かに暴走族にも人気だったし当時の岩城さんの爆発！シリーズ映画やその手のスターが乗っていた
映像が何回も画像として世間に出るので強く今の時代にはそう解釈され残っているだけの事です。
それは「当時の一つのスタイル」なので例えばロックンロールだけじゃなくフォークや歌謡曲好きな
Z蕎茲蠅賄??山いたし全部そうだったというのは大きな間違えだとホントに当時を知る方は
これに異論は無いはずです。（例えば天地真理好きとか認めるとカッコ悪いのかそれを言う人はまずいません）
私はCAROL（矢沢永吉）さんやCOOLSさんも好きですが私は柳ｼﾞｮｰｼﾞ&ﾚｲﾆｰｳｯﾄが今でも好きです。
今の時代に30年以上前のバイクをどう解釈しどう拘るか？
当時のままの程度に拘る、フルレストアしビス１本まで純正品に拘る、暴走族ルックに拘る、
現行品パーツを流用しカスタムに拘る、Ｚの枠を越えないカスタムで拘る、レースで速さに拘る人と
いろいろな思惑からこのバイクを乗る方がおりますのでＺを語るときにはひとまとめに
「これだ！」とは語れないくらい広範囲の方にカワサキ空冷Ｚが愛されているんだと思います。
