DUNLOP F6B

さてさて、いぢりもボチボチとやりますので宜しくお願い致します。
先日、予定外のノーマルのタイヤ付きのフロントホイールを急遽入手したのですが
 
コレがタダモノぢゃないのデスよ!
 
ホレ!去年、あっもう2年前か?
カワサキワールドの900SUPER4の1号機のFタイヤが
 
「Fタイヤは標準装着のF6BではなくF11が装着されていた」と
記事で書いたと思いますが 覚えてますか?
 
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コレが1号機に、そしてこの手の旧車19inc車の交換用
標準タイヤとして使われているDUNLOP F11であります。
 
このタイヤ確か?GPz-Fまで標準タイヤと思います
私の新車もコレが装着されておりました。

しかし~良くFから滑って転けましたっけ。。。
低グリップなタイヤ(Fブレーキ)を上手に扱えなくて・・・
 
線の細いタイヤで速く走らせるってある意味今時のバイクより難しいしデスが
やっぱあの頃のバイクは部品性能より乗り手が性能を引き出せるか?だったからね。
 
で?当時の話ですがこのF11よりTT-100の方が溝が深いせいか?
意外と限界域でタイヤがたわむクセがあって直線だけなら
こちらの方がヨカッタと記憶しております。
 
但しそれは「当時の話」で近年のF11やTT-100GPは
コンパウンドもかなり今風によくなっているので
その現象は当時のそれよりかなり高い所で起きますから
材質を含め剛性も上がっているのでしょう。
 
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その後に’1984だったかな?GPZ900RやGPz750R(Ninja)で
Fが16incになり120/80-16の確か?F11→F17に変わったと思います。
 
カワサキワールドにも赤/ガンメタの最初期のA1が展示されておりましたが
絵ヅラの通りパターンはこのF17だったのでしょう。
 
そして1990年代に本格的なラヂアルタイヤが出てきて
旧車にも「カスタム」というやり方が流行り
現在に至るのでこのタイヤは2世代以上前のタイヤの話で
相当大昔なお話ではございます・・・
 
あの頃の車体には?コレぐらいのサイズとグリップが標準であり
これよりちょいグリップが高いTT-100GPって
(「GP標記ナシ」よりハイグリップなの!)タイヤが
 
車体への入力や振れとか総合的にオリジナルフレーム前提で見ると?ベストですが
今の時代は旧車でもハイグリップタイヤ+補強のマッチさせるノウハウが
確立されているのでアリでしょうね。
 
まぁあの頃はそんなイイタイヤ(サス、ロッキードブレーキも高くて・・・)もないので
補強なんてサーキットでプロダクションレース用にスリックタイヤを履くとき以外は
必要なかったデス。
 
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で?先日デスがZ1/750RS系の6穴ハブのタイヤホイールを入手し
一度タイヤをオッぱずして一通り磨き+チェック。
 
リムバンドとチューブはたぶんNGなので捨てましたが
 リムとタイヤ、コレ結構~良いデス!傷やサビは当然あるので絵ズラの通り良いでしょ?
 
スポークもかる~くシコシコしたら綺麗になってメッキの剥がれもなくてヨカッタです。
 内部のサビも凄くないし根気良く磨いたら?ほとんど取れましたのでイイお宝増えました。
 
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バラしタイヤのみをお見せしますが、いかがですか?
コレが当時のZ1新車装着されていた DUNLOP F6B 3.25H-19 4PR
ちなみに(B)がZ1装着用でZ2用はただF6だったと思います。 

パターンが明らかに縦溝基調のデザインで古さは否めませんが
本来、カワサキ空冷Z系は今ではこんな貧弱なタイヤが付いていた時代の
最高車種だった事を思い出すのもイイですね。
 
あっあくまでお宝デス、コレで走るのは相当な危険が伴いそうなので
タイヤは消耗品なので当時モンってほぼ全滅状態だと思いますので
あくまで観賞用ですがね・・・
 
製造表記からして完全にタイヤとしては終わってますがコレは奇跡的に
バルブ位置やトレッド面に新車時にペイントされるペンキも消えていないので
デッドストックなのでしょう。
 
ん~コレは「カワサキワールドの1号機にどうぞ工場出荷時に戻してください!」と
カワサキモータースジャパンに寄贈するのがイイのか?と・・・
 
大げさな妄想をしてしまうぐらいの状態のイイタイヤでした。
形が崩れない様に程度のイイ純正の初期ロッドの鉄ホイールに
 
新品リムバンドとチューブ入れて組んでおく方がいでしょうね!
いにしえの一品、Z系のタイヤのルーツを皆さんご一緒に鑑賞してください。