向きがあるの!

先日、街で知り合ったZ乗りに質問され部品の組み立ての話をしていたのですが
どうもこの方は私から思うにただ無意識にバラして組んでしかも彼はエアー
ハンドと道具も一通り揃っているのでご自身でエンジンもバラして
組んでいるとの事ですが

いつも調子が悪くまたバラすを繰り返しているみたいで・・・
そう言うモノは部品の吟味に始まり組むときには色々と意識して組まなきゃ
ダメだと言った所でした。

仮にチューンドエンジンだとしてもドラッグエンジンじゃあるまいし
そんなに頻繁に壊れたら普通にバイクとして考えても困るでしょ?
でもそう言う繊細さより先に道具揃えてやってしまう行動力の方が先に来るなんて
今風でうらやましいというか?無謀というか?ですね。

私の世代はそんな事する前に覚える事があるだろ十年早ぇ~んだよ!って
怒られる様な基本にうるさい時代でしたから反面ムダにバラして壊す事は
少ないのがそのお陰でもあります。

でも今は21世紀!昭和じゃ無いん
だしそう言う熱意は個人的には応援したい。

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バイクに限らず外してまた取り付ける行為は機械モノでは必ず起きる行為ですが パッと見て何も考えずちゃっちゃっとバラして交換や調整して組み直して動けばヨシ! カモ?しれませんが組み立てるには「方向性」や「ガタ(クリアランス)」 「量」「トルク」「公差」「バックラッシュ」「温度」「角度」なんて事や 他にも沢山存在してただ闇雲に付けりゃイイってモンじゃない 整備とは?この辺が知っているか?知らないか?で同じモノを取り付けても 大きな差として出てくるので気を付けたい所ですね。 例えば先日組んだ足回り「アクスルクランプ」の画像ですか 合わせ面を注視してほしいのですがこの通り「方向性」がありますよね? 今はこんな取付け方はねじれ剛性上あり得ませんが 当時はメンテ性を優先したのかな? まぁ前後を間違えるとちょっと変な?形で取付になるので解るかと。 でも鈍感と言うか?無頓着な方は付いていればイイジャンと 逆のままで平気で走る方もいるかな? 足回りやブレーキの整備不良は特に危険ですから取付は十分にお気を付け下さい。
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お次はハンドルクランプですが細かくは書きませんが ココでも前後の方向性がありパイプハンドル車は同じ事が言えるので 一度チェックしてみたらいかがでしょうか? この様な状態で納車(取付)されなかった場合は 基本整備が出来ていないバイク屋さん(組んだ方)の整備能力が一発で解ります。 プライベーターはまず専門知識より基礎知識をキチンと覚える事が先と 私は常に書いておりますが近年では工具を揃え多少の腕力さえあれば 誰でもエンジン等のバラしも安易に出来て自慢出来ます。 やはり整備過程だけじゃなくて一番肝心な整備後にその整備ヵ所が 次のメンテサイクルが来るまでちゃんと機能したか?壊れなかったか?が 一番大事だと思いますし、バラして壊すの自己満足じゃ 場所によっては命に関わり危険ですから キチンと正しく整備作業しなきゃいけないと常に私は思っております。