がんばれ!DYNA2000

最近、古いバイクの点火チューンの定番はASウオタニが主流となって・・・
4年前位までは点火チューンの定番はDAYNA2000でしたよね?
ポイント点火からフルトランジスター化すれば?
1000Km位毎の点検調整から開放される事はご存知の方も多いかと思います。

でも「何故?何処が?何が?」DYNA2000やASウオタニがいいのか?を
解って購入するユーザーが少ないので私が解る範囲で書いておきますが

まず触れておきたい点火システムの進化についてですが
一番安価?でポピュラーな点火チューンの第一歩とでも言いましょうか?

現行車の点火システムに近づけるには?ポイント点火→ポイントレスに出来る
DYNA-Sですが、コレに交換するだけでポイント調整等メンテフリー化や
火花が安定するメリットもあるのですが

巷の噂では突然壊れる単体もあると聞くので事実ならば?
製造過程で起きる製品不良なのか?搭載するバイクに問題があるのか?
その辺を確かにしたい所ですが

少なくともユーザー側で装着前にやっておくべき事もあり
正しい取り付け、電圧、発電、整流等がしっかりしている事も大前提なので
トラブルを未然に防げることはしておきたい所でしょうか?

Zに限らず、古いバイクには外観では判断できない劣化が当然あって
例えば?このネタに関係する電装系で書けばフルトラ化以前に

配線の硬化、劣化、断線トラブルやIG/COIL内部の劣化
コード、プラグ本体の劣化等など点火が安定せず不安定になり

走行性能が低下する事も十分あるので部品にお金をケチらないで
鮮度にこだわるべきで、本来は関連部品は総て交換がトラブルを防ぐ
最善策であると思うのです。

1.ハーネス(配線全般)
2.IG/COIL
3.コード
4.プラグギャップ
5.プラグを交換

上記の基幹部品を交換して初めて本来の性能に戻るので
無意味な電装チューンをすることより絶対におススメで効果的です。

ただ、その中にもオリジナルを尊重し実績を選びポイント点火でも大いに結構で
その場合はポイントやコンデンサー新品交換もすると効果的でしょうね。

では何故?DYNA2000等はいいのか?ですが信頼性云々と
電子進角化が可能になりエンジンの仕様に合わせた点火時期と
書き込まれているマップによって純正より出力重視の着火タイミングに
変えることができるのが大きなメリットなのでしょうね?

上記にも触れましたがポイントレス化はもちろん
ポイントベース奥の点火時期の変化を決める遠心ガバナー
(スパークアドバンサー)を排除し点火タイミングの正確性も上がるから
ノーマルエンジンに搭載しても出力UP、安定の効果はあるでしょう。

更に排気量UP等エンジンチューンに伴い起きる圧縮比や
カムのバルブタイミング変更に合った点火時期を遠心ガバナーでは
対応できない作用角をも広範囲に追従(進角を抑える)で

チューンドエンジンの性能を出し切れなかった不満を
DYNA2000によって使える範囲も広がる事も選択理由の一つでしょうし
始動性良くなるでしょうし、点火も精度が上がり燃焼効率もいいハズだから
交換前と同じアクセル開度=車速で走れば(理論上)燃費向上も望めるはず。

その辺の理由以外にも多々あるでしょけどその辺がDYNA2000やASウオタニの
点火システムに変更するメリットがあるのかな?と個人的には思います。

この手のパーツは雰囲気や見た目の飾りじゃ無いので
エンジンの特性も大きく制御に関わるパーツなので期待は裏切りません。

また大差を体感をしたい方は、最初はオリジナルの純正ポイント点火で
乗る事もイイと思います、ちゃんと整備してあればポイント点火でも
走行に何ら問題はございませんので。

逆説で
DYNA2000からASウオタニに交換して始動性が上がった!とか?
低中速が鋭くなったって話しも分からないでもないけど

長期期間&長距離に使い劣化したIG/COIL(コード&ギャップ)は
単純に劣化しているのだからその辺を新品で投入時にとても良く感じる感覚は
他の電装品も新品ではよくある事なので。

だから正しい性能評価をするならば?
先ほど書いた「基本整備後に投入が望ましく」最低限プラグと
コード(キャップ)等の「消耗品」を新品にしてから製品の評価を
すべきじゃないかと思います。

ポイント点火のバイクだって現状が劣化しきっている部品から
その辺の3点を交換すれば十分始動性も上がるし
各回転域でのパワーの厚みを感じる事は出来ますから。

再度、コレも書きますが「好みの問題」もあるでしょうけど
「当時の味」を、整備にもそれを求めるなら?
スパークアドバンサー(遠心ガバナー)+ポイントが王道ですからね
それを否定はしません、そういう思考も素敵だと思います。

イメージ 1
難しい話はコレ位にして、私も投入時はウオタニは無く 最高の点火システムでしたが生産拠点も変わってしまってから 近年のDYNA2000の故障率も高くなって。。。止まってしまう ユニット単体も増えて・・・評判はガタ落ち。。。 fblood1号もコワイ目に遭い見切りを付けてASウオタニVer-PAMSへ コンバートされましたがmasaru号のDYNA2000は前生産のロッドの様で 毎年1回外して汚れとか配線の外観や結線を確認するのみで現状は問題は無し。 今回はその装着プレートのお掃除など 手が入らないところはそれなりに吹きだまり状態ですから汚れは・・・ ココをバラすと反対側の電装プレート裏側の配線類が目に入りますので 暖かくなったら反対側もキレイに掃除&束線もやりましょ。 あっ先日DYNA2000じゃなくてある部分にトラブルが起き・・・ 違うモノを再検討しなければならないのでまぁそれは後日原因究明後に ネタにしたいと思います。
イメージ 2
画像に有るユニットを固定するSUS製フローティングのステー (ブッシュもZ1同様のモノですね)も市販のDYNA2000には付属されず 取り付け金具が付属するイイモノでした。
イメージ 3
1年触らないとこんなに汚れて曇るモンですね・・・ でもシコシコ磨けば材質のイイSUS製なので左側の様に鏡面に すぐキレイなりますから助かります。 自分でステーを製作される方は板金作業はアルミの方が柔らいですが 「光りモノ」を追求したい方はステンレス板からの切り出しが良い。
イメージ 4
ステンレスのプレートだから磨けばこんなにきれい、鏡面になりますよ。
イメージ 5
まずは1枚目の裏のステー付け、このステーはフローティングラバーで 2枚構成だから防振対策もちゃんと考えてあり わざわざ1枚目のプレート裏は取付を容易にする為に取付4ヵ所のナットが 取付を考えて溶接されレンチさえあれば誰でも出来るとても親切設計です。
イメージ 6
「また一年がんばって!」と DYNA2000本体を2枚目のプレートに戻し取付て組みます。
イメージ 7
IG/スタビも共締めして完成。 故障し止まるとタダの鉄の塊だからね、ASウオタニと比較し 両方とも電子制御進角のフルトラシステムだけど DYNA2000のユニットのつまみ周辺を見て思い出したけど ASウオタニはタイミングライト機能のLEDランプは確か不要な設計ですね。 1.4/2.3のDYNA2000のダブルピックに対し シングルピックのASウオタニは所謂ピック部の考え方は GPz1100のデジタルシステムっぽいのかな。 GPz900RもA1~A11の逆輸入車はダブルピックアップで GPZ900R国内A8~A12逆輸入車のA12~A16マレーシアはシングルですからね。 あと点火プログラムはDYNA2000の方が 最大出力重視=最大進角重視の設計との事です。 昔はZ750FX、Z400FX(E4)やZ400GPの物を Z2に流用すればセミトラになると考えた方は多かったと思います。 ピックや回路設計(思想)の違いもあるしセッティングも違う所も面白い。 IG/COILの信頼性を含め日本製のASウオタニ優位の様で 特にコネクターやハーネスを含め確かなモノが付属されている。 耐水性や耐衝撃性などはどの位のDYNATEC製と差があるのかな? この先何年か経過した時点でASウオタニユーザーに聞きたいですね。 では、そういう事で今年もがんばってよ~ ASウオタニ装着車がまた増えたので 頼むよ!DYNA2000