私が未だに当時のGPAを好んで愛用しているのですが
この3枚のカタログに映っているGPA-G1ヘルメット(白)を
探しておりましたがコレもなかなかイイ物に出会えずにいたところ
とうとう見つけ出して手に入れました。
モノは落下キズが無くキレイですが画像の通り「色褪せ」と言うより
「日焼け」して白い帽体がクリーム色に褪せておりましたので
磨いて皮むきしたら多少は地肌が蘇るかな?
塗装仕上げ用の超微粒子コンパウンドで磨いてみたら
つなぎ目のぼかしは上手く出来た!
全て白くなるまで磨こうと思いましたが
全部白くするより返って味があってイイかな?と思い
色焼けとのつなぎ目の線を磨きでぼかしたのみで今回はヨシと。
左からGPAのSJ、G2、G1、G4
私が学生時代に当時のコミネオートセンターにこうして飾ってあったな?
試着して、眺めて、ハァ~ため息着いて・・・高くて買えなくて・・・
諦めた頃が蘇る、隣のG2の白と比べると結構な日焼けで
茶色っぽくなっておりコレが白パールならこんな感じでOKなのですが
黄ばんでいるだけの白です。
この画像は去年だったかな?
デッドストックのGPA-E1を流したときに使った画像ですが
コレが今あったら全種類揃ったんだな!あぁ~なんで出してしまったのか?
時にこういう歯車が狂う事もあるんです、また探そう根気よく。
お約束のかぶるとこんな感じです
卵型の帽体もいかにもGPAって感じですね。
コレ以外に特殊な?モデルGPA-F1
(プラ帽体対しコレは当時最高の軽く強靱なケブラー帽体)も
GPA-G2の赤基調のストライプそしてG2と入る横のロゴは
ワンタッチ帽体のSJとして(コレは私のオリジナル)
塗ってもらったモノもありまして。
最近ですがとうとうエンデューロ(E1)も
手に入れ結局GPAの全種類揃えちゃいました!
Z同様に無くてはならない大事な私の宝物です。
※ヘルメット今昔事情
今ではヘルメットも有る程度のメーカー物を買えば
即レースや走行会等で使用できますが当時レースで使えたのは
アライRX-7やX-75レーシング等のみで他のヘルメットは強度不足で
MFJの国内レースでは未公認で使えませんでした。
その当時普通の人は「スネル規格ってなに?」て感じで
せいぜいクノー(Setaですね)とかJIS1種か2種の無名品が標準でした。
それもそうでしょ?
私もまだ子供の頃カワサキW1S-AやホンダCB750K0の新車当時の
昭和46年頃まで全てのバイクはノーヘルOKの時代だったので
その数年後ですから昭和50年代後半にもならないと
開発も追いつかないでしょうし製造も出来ないでしょうね。
反面海外のヘルメット事情は一般道でも
アウトバーンやフリーウェーがある海外とではヘルメットを被る
意味が違いすぎますしそんな'70Sの2輪4輪界で使用されていた
ヘルメットがAGV、BELL、GPA、JEB'S、Kiwi、NAVA、NOLAN等の
欧米の物が群を抜いておりました。
GPAに絞って書けば当時のタイレル
(今はティレルと発音しますね6輪車格好良かった)
JPSロータスのロニーピーターソンやフェラーリーのジル・ビルヌーブ(ジャックの親父)で
'2004イギリスGoodWoodFestivalでジャックが親父ジルの乗っていた
フェラーリ312T3かな?F1を当時ジルが身につけていたGPAヘル
(この為にGPAが新調した)とスーツでドライブ。
2輪では'70Sのヨーロッパの2輪耐久レースでで活躍した
フランスカワサキワークスのSidemm(シデム)カワサキのライダーイヴォン・デュハメル
(エディーローソンより前世代のライダー)等がGPA(GPA KEVLAR(ケブラー)
後にF1が市販)ユーザーで国内ではF2(F3000後のフォーミュラーニッポンの前身)で
星野一義選手がアライが超一流メーカーになる前に愛用していました。
当時バイク同様GPAに憧れほしかったのですが
例えばのアライのスネル規格の物(初期のスネル75)でX-75が\18,000-
RX-7最初期型が40,000-と高価だったですが
GPA-G2(後日UPしますがアゴ゙ひもタイプ)で\43,000-位で
この画像のSJはG1、G2よりグレードの高いモデルで\53,000-!
そして「F1」と言うレースで被るケブラー繊維で帽体を仕上げて有る物で
(もちろんGPAは全てMFJ公認スネル規格)はなんと\68,000-だったかな?
今じゃいくら相当なのでしょうかね?
このヘルメットはドゥカやグッチ、MVアグスタ、BMW等の
贅沢なライダーがよく被っておりました。
当時私はアライを被っておりましたが
今のアライ物とはとても比較にならない物でスネル規格を通す為に
それは重いこと!重いこと!「軽いが危険か?重いが安全か?」どちらかで
GPAはポリカーボネート製なので非常に軽いしシールドが
アライやショーエイより早くからシールドを開けたらロックする機構で
当時とても斬新でアゴに有るベンチレーション(G1はナシ)もこれぐらいでした。
今では人気のアメリカ製シンプソンも昔はあの形状(顔)を
2輪レース界では突起物と解釈され使用不可でしたし
シンプソンユーザーには失礼ですが当時あんなメットを被っていたら高かったですし
友達も被っていましたが結構変人扱いされた保守的な時代で
BELLも為替の問題で高い割にアライと大して変わりないし
帽体も大きくボテッとして当時ほとんどの人はカッコいいとは
私は思えませんでした。